広島国際映画祭
広島国際映画祭(以下、HIFF)2016にて、12日(土)より劇場公開の「この世界の片隅に」が、ヒロシマ平和映画賞に選ばれました!
http://hiff.jp/archives/3469/
クロージング上映にて同作の英語字幕版上映と、片渕須直監督とこうの史代先生のトークショーを観覧し、そのまま続けて参加した閉会式にて。
え?えっえっ、本当に…?ってびっくりして泣いていたら、壇上の片渕監督も感極まっていて、余計にもらい泣きした…(´;ω;`)
そのあと関係者の皆様、支援する会の皆様も壇上に招かれて、さらに泣いた…。
私がこの作品の制作支援クラウドファンディングに参加したのは、クラウドファンディング実施の発表よりさらに遡る5ヶ月前の、広島国際映画祭2014でのワークショップがきっかけでした。
きっかけ…と言い切ってしまうと、少し仰々しいかもしれない。
それより以前から映画を制作中であることは知っていて個人的に応援していたので、HIFFでお話を聞くまでもなく、クラウドファンディング実施決定の時点で、たぶん誰に何も言われなくても、参加検討はしたと思うけど。
ただ「よし!これは絶対に参加しなければ!」と即日即決する後押しとなったのは、確実にHIFFでのワークショップがきっかけでした。
「こんな風に向き合い、ここまで綿密な下調べをしてアニメの制作に臨む方がいるのか」と感銘を受けるほど、衝撃的なワークショップでした。
綿密な時代考証を下地に描かれるこうの史代先生の原作をベースに、さらに恐ろしく緻密な下調べを重ねて制作に臨む片渕監督。その過程の一端を惜しげもなく見せられて、尚も「ふーん」で済ますことなんて、その時の私にはもう不可能で。
この大好きな原作をアニメ化するのは、絶対にこの監督でなきゃいけない!と思ったし、このお二方の奇跡のような巡り合わせの先にある作品の完成というゴールを、私も見届けたい…と心から思いました。
「この世界の片隅に」が完成するまでは、毎年HIFFで枠を用意しておきます。
そして、作品が完成した暁には、是非レッドカーペットを!
そんな想いで、HIFFの代表である美術監督の部谷京子さんは、前身であるダマー国際映画祭の頃から毎年ワークショップの枠を確保してくださっていたとのこと。
そして、そのレッドカーペットがついに実現したのが、今年のHIFFです。
片渕監督と初めて出会ったHIFFで、監督の晴れ舞台を眺めている。
HIFFをきっかけに、この作品の完成をずっと応援していた者としては、ひとつの到達点というか…本当に、これ以上の幸せはないよなあと。しみじみニヤニヤ。
しかも、本来ならただのいちファン、傍観者として終わるはずだったところを、クラウドファンディング支援者として、ほんの僅かだけど関わらせてもらって。
いやー、ほんとに私、何もしてないんです…。
こうの先生の原作も監督のものづくりも大好きだから、完成したら皆にも見てもらいたいと思った。それだけなんです。
むしろ、私がこの作品からもらったものの方が圧倒的に多い。
大きな画面に溢れる、すずさんの愛らしさと、しなやかな強さ。小さな小さな彼女が、画面の向こうで、この世界で、確かに生きていた。
もう幸せすぎて…何だこれ。何なんですか。
とりあえず一言だけ「ありがとうございます」って言わせてください、監督。
個人的には、ひとまずここで一区切り。
だけど、この作品が多くの人の元に届くのは、まだまだこれからだと思っています。